「石垣島の美しい夕陽を眺めたい!」
「地元の人しか知らない穴場スポットを教えて!」
「どの季節に行くのがベスト?何時頃に行けばいい?」
石垣島旅行を計画中の方の中には、こんな疑問をお持ちの方もきっと多いことでしょう。
石垣島は美しい海だけでなく、息を呑むような感動的なサンセットが楽しめる島です。空気が澄んでいて視界を遮るものが少ないため、都会では見られない壮大な夕日を体感できます。
しかも、本州と比べて日の入り時間が30分ほど遅いため、観光やアクティビティを満喫した後でも、ゆっくりとサンセットを楽しむことができるのも魅力です。
この記事では、石垣島在住の筆者が教える「絶対見逃せない」サンセットスポットを厳選して紹介します。あなたの石垣島旅行を特別なものにする情報をお届けします!
石垣島のサンセットが特別に美しい理由
石垣島のサンセット(夕日)が特に美しいと言われるのには、いくつかの理由があります。
まず挙げられるのは、空気の澄み切った環境です。大都市のような大気汚染がほとんどないため、夕日の光が空気中の微粒子に反射し、鮮やかなオレンジやピンク、紫などの美しいグラデーションを生み出します。
さらに、石垣島は360度海に囲まれた島。そのため、場所によってさまざまな角度から水平線に沈む夕日を楽しむことができます。海面に反射する光は、まるで水面が燃えているような幻想的な風景を作り出してくれます。
加えて、石垣島の豊かな自然と地形の変化も魅力のひとつ。
ビーチで目の前に広がる海と夕日を眺めたり、高台から島全体を染める夕焼けを俯瞰したり、マングローブ林の間から漏れる光を楽しんだりと、場所によって異なる「サンセットの表情」を楽しめます。
石垣島のサンセットを楽しむベストシーズンと時間帯
ベストシーズンはいつ?
石垣島のサンセットは一年を通して楽しめますが、特におすすめなのは10月〜3月の乾季の時期です。この季節は空気が澄み、夕焼けの色合いがより鮮やかに映えます。
とくに12月〜2月は湿度が低く視界がクリアになりやすいため、くっきりとした美しい夕日を見られる可能性が高まります。
石垣島の日の入り時間の目安
石垣島の日の入りは東京よりも約30分遅いのが特徴です。旅行の際は、あらかじめ日の入り時間を調べておくのがおすすめです。
月 | 日の入り時間(目安) |
1月 | 18:10〜18:30 |
2月 | 18:30〜18:50 |
3月 | 18:50〜19:10 |
4月 | 19:10〜19:20 |
5月 | 19:20〜19:30 |
6月 | 19:30〜19:40 |
7月 | 19:30〜19:40 |
8月 | 19:10〜19:30 |
9月 | 18:40〜19:10 |
10月 | 18:10〜18:40 |
11月 | 17:50〜18:10 |
12月 | 17:50〜18:10 |
夏場(6〜7月)は日の入りが最も遅く、19:30頃まで明るいため、観光後でもゆっくりとサンセットを楽しめます。
サンセットを見るなら到着時間も重要!
絶景のサンセットを見逃さないためには、日の入りの30〜45分前にはスポットに到着しておくのがおすすめです。
この時間帯から、夕日が沈む前の柔らかい光や空の色の変化をじっくり味わうことができます。
また、夕日が沈んだ直後の「マジックアワー」も見逃せません。これは、夕日が沈んだ後の15〜30分ほどの間に空が幻想的な色合いに染まる時間帯のこと。
実はこの時間が一番美しい!という声も多く、写真撮影にもぴったりの瞬間です。
【厳選】石垣島の穴場サンセットスポットBEST3
1. 名蔵湾(なぐらわん)
住所: 沖縄県石垣市名蔵
アクセス: 石垣港離島ターミナルから車で約20分、市街地から車で約15分
駐車場: あり
トイレ: なし
名蔵湾は石垣島最大の湾で、視界が開けた広々とした海に沈む夕日を楽しめる絶景スポットです。特に風が弱い日は、湾の水面がまるで鏡のようになり、ウユニ湖のような景色が広がります。
地元の写真家たちに愛される「1本のマングローブ」と呼ばれるポイントは、マングローブと夕日のシルエットが美しいフォトスポットとして有名です。風が穏やかな日は水面に映る夕日と空のグラデーションが圧巻です。
また、湾に架かる「名蔵大橋」の上からの眺めも素晴らしく、ドライブ途中に立ち寄りやすい点も魅力です。SUPやカヌーのサンセットツアーも開催されており、水上から眺める夕日はより一層感動的です。
観音ビーチ
住所: 沖縄県石垣市新川1585-105
アクセス: 石垣空港から車で約35分
駐車場: あり
トイレ: あり
観音ビーチは、琉球観音埼灯台とフサキリゾートの間にある石垣島を代表する夕日スポットです。沖縄伝統の赤瓦で作られた東屋から見る夕日は絶景そのもので、地元の人々がBBQでよく利用する場所でもあります。
階段のような堤防があり、腰をかけて海を見ながらのんびりと過ごす時間は格別です。ビーチの砂は、ほとんどが枝サンゴが打ちあがったものでできており、大粒で歩くとシャリシャリと気持ちの良い感触が楽しめます。
ただし、ビーチでの遊泳は危険とされており、ハブクラゲが出ることもあるため注意が必要です。また、大潮の満潮時はビーチのほとんどが隠れてしまうため、訪問時間にも気を付けましょう。
屋良部岳(ヤラブ岳)
住所: 沖縄県石垣市崎枝
アクセス: 石垣空港から車で約40分
駐車場: あり
トイレ: なし
屋良部岳は石垣島の最西部にある山で、「トロルの舌」と呼ばれる岩が有名なスポットです。この岩は、SNSでフォトジェニックな撮影スポットとして人気を集めています。
山頂からは視界を遮るものがなく、水平線に沈む夕日を一望できます。特にトロルの舌越しに見るサンセットは非常に美しく、絶好の写真スポットとなっています。
登山口まで車で行け、そこから頂上までは徒歩約15分程度の手軽なトレッキングで到達できます。写真撮影と軽いトレッキングを組み合わせたアクティブなサンセット鑑賞を楽しみたい方におすすめです。
ただし、帰りは暗くなるので、懐中電灯や携帯のライトなど、照明器具を忘れずに持参しましょう。また、野生動物への注意も必要です。
サンセットをもっと特別に!石垣島で楽しむアクティビティ3選
石垣島では、ただ夕日を眺めるだけでなく、自然を満喫しながらサンセットを楽しめるアクティビティも充実しています。
ここでは、地元でも人気のあるおすすめの3つの体験をご紹介します。
サンセットSUP・カヌーツアー:水上からの絶景体験
石垣島で人気No.1のサンセットアクティビティが、SUP(スタンドアップパドルボード)やカヌー(カヤック)ツアーです。
特に名蔵湾などの穏やかなエリアでは、水上から360度パノラマで広がる夕焼けを楽しめます。
SUPは見た目よりも安定感があり、初心者でも安心。立ったり座ったり、時には寝転んだりしながら、海の上でくつろいで夕日を満喫できます。
カヌーはさらに安定性が高く、二人乗りも可能なのでカップルやファミリーにもおすすめ。
なかにはマングローブ林を進むコースもあり、夕日とともに石垣島の神秘的な自然を体感できます。
一部ツアーでは、サンセットのあと星空観測もセットになっていて、夕暮れから夜までの移り変わりを堪能できます。
サンセットクルージング:海風に包まれながら夕陽を満喫
船で沖へ出て、海の上からサンセットを眺めるクルージングツアーも人気です。
大きめの船に乗るため、安定感があり船酔いしにくいのもポイント。海が苦手な方やお子様連れ、高齢の方にも安心して参加できます。
カップルやご夫婦には、クルーザーから見るロマンティックな夕日が特別な思い出になるはず。
中には船上BBQ付きのプランもあり、美味しい食事を楽しみながら、ゆったりと夕焼けを味わえます。
魚釣りができるプランもあり、夕日×釣り×ディナーという贅沢な時間を過ごすこともできます。
サンセットフォトツアー:プロの手で一生の思い出を残す
石垣島の夕日を背景に、プロカメラマンが撮影してくれるフォトツアーもおすすめです。
とくに「マジックアワー」と呼ばれる、夕日が沈んだ直後の時間帯は、空が最も美しく輝く瞬間。この光の中で撮影された写真は、まるで映画のワンシーンのような幻想的な仕上がりになります。
カップルの記念旅行、家族写真、ソロ旅の思い出など、さまざまな目的で利用できます。
プロのカメラマンは地元の隠れた絶景スポットを知っているので、普通の観光では出会えない「穴場」で撮影してもらえるのも魅力です。
撮影データは後日受け取れるため、SNSでのシェアやプリントアウトも簡単です。
石垣島のサンセット鑑賞で気をつけたい8つのポイント
石垣島のサンセットは本当に感動的ですが、安全で快適に楽しむには事前の準備が大切です。
美しい景色に夢中になりすぎて、トラブルに巻き込まれないよう、次の8つの注意点をチェックしましょう。
1. 悪天候の日は避ける
石垣島は天候の変化が激しい場所。大雨や台風の日は足場が滑りやすく危険ですし、強風で物が飛んでくることも。海も荒れます。
→ 悪天候の日は、無理せず予定を変更しましょう。
2. 日の入り時間を事前にチェック
石垣島の日の入り時間は季節によって大きく変わります。遅れるとベストな景色を見逃してしまうことも…。
→ 旅行前に日の入り時間を調べ、30〜45分前には現地に到着するのがおすすめです。
3. むやみに海に入らない
夕方は海の様子がわかりにくくなります。
離岸流(りがんりゅう)と呼ばれる沖への強い流れが発生することもあり、非常に危険です。
→ 夕暮れ時に海へ入るのは避けるか、必ず安全確認を。
4. 防虫対策を忘れずに
日が沈む頃から蚊などの虫が活発になります。特に森林やマングローブの近くでは注意が必要です。
→ 虫よけスプレー、長袖・長ズボンの着用をおすすめします。
5. ハブ(毒蛇)に注意
石垣島にはサキシマハブという毒蛇が生息しています。夜行性のため、夕方以降の草むらなどには特に注意が必要です。
→ 帰り道は足元をライトで照らすなど、安全に歩ける準備を。
6. 暗くなる前に帰路の確認を
市街地から離れたサンセットスポットでは、街灯がほとんどない場所も。日が沈むと一気に暗くなります。
→ できるだけ明るいうちに出発するか、懐中電灯を携帯しましょう。
7. ゴミは必ず持ち帰る
石垣島のビーチには基本的にゴミ箱がありません。自然を守るためにも、自分のゴミは必ず持ち帰りましょう。
→ 小さなゴミも見逃さず、マナーを守って美しい島を保ちましょう。
8. 駐車マナーを守る
人気のスポットでは駐車スペースが限られています。無断駐車や路上駐車は、地元の方の迷惑にもなります。
→ 必ず指定の駐車場を利用し、周囲への配慮を忘れずに。
まとめ:一生の思い出に残る石垣島サンセット体験を
石垣島のサンセットは、澄んだ空気と広がる海が織りなす、まさに特別な絶景です。
今回ご紹介した3つの穴場スポット「名蔵湾」「観音崎ビーチ」「屋良部岳」は、観光客が比較的少なく、それぞれ異なる魅力を楽しめます。
サンセットを楽しむためには、季節に応じた日の入り時間を事前に確認し、30分ほど前には現地に到着できるように計画しておきましょう。
特に6〜7月頃の夏場は、19時30分ごろまで明るいため、日中の観光を終えたあとでもゆっくり夕日を楽しめます。
さらに、SUP(スタンドアップパドルボード)やカヌー、サンセットクルージングなどのアクティビティを組み合わせることで、より特別な体験ができます。
その際は、虫よけ対策やライトの携帯、ゴミの持ち帰りといった安全・環境への配慮も忘れずに。
石垣島の夕陽は、家族との時間、友人との思い出、恋人との特別な瞬間、一人旅の贅沢なひとときなど、どんなシーンでも心に残る宝物となるはずです。
島の風に吹かれながら、空の色の移ろいに身を委ねる──。そんな非日常の時間が、石垣島であなたを待っています。